(仮訳)ギリシャ産担子菌類の研究 (1):Crepidotus
Gonou-Zagou, Z. & Delivorias, P. 2005. Studies on Basidiomycetes in Greece 1: The genus Crepidotus. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/94/94-15.html [Accessed November 26, 2023] 【R3-11189】2023/11/26投稿

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3行まとめ

ギリシャにおけるCrepidotus属菌の多様性を調査した。
C. autochthonusなど4種と1変種をギリシャ新産種として報告したほか、ほとんどの種を新たな基質から報告した。
ギリシャで記録された本属菌の未公表データを含む表を掲載した。

(その他掲載種)

Crepidotus calolepis (Fr.) P. Karst.
ウロコチャヒラタケ
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【よく似た種との区別】
Crepidotus mollis(チャヒラタケ)
ギリシャに分布する
本種と異なり傘表面に帯黄褐色繊維状の鱗片を有するのではなく平滑または内在性の繊維が散在し不明瞭な淡色の鱗片をなすこともある
本種より担子胞子の幅がやや狭い
本種と異なり傘表皮が帯褐色の菌糸と色素結晶からなるのではなく、結晶に厚く覆われることのない無色の菌糸からなる

(その他掲載種)

Crepidotus mollis (Schaeff.) Staude
チャヒラタケ
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【よく似た種との区別】
Crepidotus calolepis(ウロコチャヒラタケ)
ギリシャに分布する
本種と異なり傘表面が平滑または内在性の繊維が散在し不明瞭な淡色の鱗片をなすこともあるのではなく帯黄褐色繊維状の鱗片を有する
本種より担子胞子の幅がやや広い
本種と異なり傘表皮が結晶に厚く覆われることのない無色の菌糸からなるのではなく、帯褐色の菌糸と色素結晶からなる
Crepidotus autochthonus
ギリシャに分布する
肉眼的形態がかなり類似している
担子胞子の形態がほぼ同一である
本種と異なり地上生である
本種と異なり担子胞子に特徴的な屈曲または頂部の凹みを有するのではなく頂部が尖るの
本種と異なり傘実質にゼラチン質の層を欠く
本種と縁シスチジアの形状が異なる
本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する

(ギリシャ新産種)

Crepidotus applanatus var. subglobiger Singer
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【よく似た種との区別】
Crepidotus applanatus(マルミノチャヒラタケ)
本変種と異なり針葉樹に限られるのではなく広葉樹に選好性を有する
本変種より縁シスチジアが短い
本変種と異なり縁シスチジアが狭瓶形~円筒形ではなく棍棒形~頭状

(その他掲載種)

Crepidotus cesatii (Rabenh.) Sacc.
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(その他掲載種)

Crepidotus variabilis (Pers.) P. Kumm.
コナカブリ
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【よく似た種との区別】
Crepidotus variabilis var. trichocystis
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭瓶形~狭円筒形

(ギリシャ新産種)

Crepidotus autochthonus J.E. Lange
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【よく似た種との区別】
Crepidotus mollis(チャヒラタケ)
ギリシャに分布する
肉眼的形態がかなり類似している
担子胞子の形態がほぼ同一である
本種と異なり地上生でない
本種と異なり担子胞子頂部が尖るのではなく特徴的な屈曲または頂部の凹みを有する
本種と異なり傘実質にゼラチン質の層を有する
本種と縁シスチジアの形状が異なる
本種と異なり菌糸にクランプを有するのではなく欠く

(その他掲載種)

Crepidotus epibryus (Fr.) Quél.
コナカブリモドキ
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(ギリシャ新産種)

Crepidotus lundellii Pilát
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【よく似た種との区別】
Crepidotus subverrucisporus
ギリシャに分布する
肉眼的に類似している
本種より担子胞子が暗色
本種より担子胞子の装飾がずっと明瞭である
本種より縁シスチジアが一貫して頂部が先細りになる狭瓶形である

(ギリシャ新産種)

Crepidotus luteolus Sacc.
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(ギリシャ新産種)

Crepidotus subverrucisporus Pilát
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【よく似た種との区別】
Crepidotus lundellii
ギリシャに分布する
肉眼的に類似している
本種より担子胞子が明色
本種より担子胞子の装飾がずっと明瞭でない
本種ほど縁シスチジアが一貫して頂部が先細りになる狭瓶形でない